教員の研究活動についてご紹介したいと思います。
私、現在、スノーボード用義足の開発をしております。
普通足首はつま先を上に持ち上げる方向へ動きますが、
義足の足はつま先が上がる方向へ動くものはありません。
下がる方向には動きますが、上がる方向には動かないんです。
つま先が上がる方向に動いてしまうと、
歩くときにつま先が踏ん張ってくれず、
歩きにくくなっちゃうからです。
しかし、スキーやスノボをするためには、
つま先が上がる方向に動いてくれないと、
棒足になってしまい、膝も動かせません。
膝が動かないと姿勢変化や衝撃吸収ができないんです。
じゃ、作ってみようということで、
自ら図面を書き、外注で部品を作り、
義足として組み立てて、
フィールドテストをしております。
今回はフィールドテストとして、
障害者スノーボード協会主催の講習会に参加してきました。
熊本から長野県は白馬まで!
遠い道のりでした。
今までフリースタイルの板を使ってきましたが、
今回は本格的なアルペンの板を試します。
今まで使ってきたのと全く異なるセッティングになりましたが、
スノーボードの知識豊富な講師とコラボすることにより、
今まで見えなかった部分を指摘してもらえたり、
新たな調整方法や滑り方なども教えて頂き、
充実した講習会となりました。
4年後の韓国冬季五輪に向けて、
なにかできないかと、
これからも模索していきます。
4名の集合写真の赤いウエアを着ているのは講師です。
残りの3名は皆下腿切断の方。
緑のウエアが製作している義足を装着しているモデルさんです。
一般社団法人 障害者スノーボード協会