熊本総合医療リハビリテーション学院

交通アクセス

救急救命学科

Emergency Medical Technician

誠意を尽くして、全力で命と向き合う。高度な技術と判断力を持ったエキスパートを育てる。

本学救急救命学科では、「救急救命士法」に基づき、また、関連企業等と連携した実践的な教育を行っています。本学科で学ぶことにより、救急救命士として必要な知識・技術・技能及び医療従事者としてふさわしい態度を身につけることができます。

救急救命学科 学科紹介ムービー

学科ムービー2021(救急救命学科編)

学科ムービー2022(救急救命学科編)

救急救命学科 徹底レポート!

救急救命学科 徹底レポート!

救急救命士とは

救急救命士は、急病やけが人が発生した場所から医療機関までの間に、傷病者を観察*1し必要な処置*2を施すプレホスピタルケア(病院前救護)のエキスパートとして誕生した国家資格です。プレホスピタルケアの質を高め心肺停止を含む重症傷病者の救命率の向上と社会復帰を目指します。
令和3年10月の救急救命士法の改正により、医療機関内でも一定の条件のもとに救急救命処置を行えるようになりました。今後ますます活躍が期待されます。

*1 「何が起きているのかを」見極めるために行う医療行為です。受け答えできる場合は訴えを聞くこと(問診)からはじまります。問診には高いコミュニケーション力が求められます。その後「観て・聴いて・感じて」観察します。心電計、パルスオキシメーター等の医療機器も使用しより詳しく観察しています。

*2 心肺停止の場合、医師の直接指示により病院内で行うような高度な気道確保や点滴、薬剤投与も行うことができます。これらは「特定行為」と呼ばれ救命率の向上を図ります。特定行為の内容については下表「救急救命士が行える処置(救急救命処置)」でご確認ください。

救急救命士が行える処置(救急救命処置)

クリックすると拡大表示されます

活躍の場

  • 消防機関

  • 医療機関(救急部門)

  • 民間救急

  • 自衛隊

  • 海上保安庁

  • 救急救命士養成校 等

学科の魅力

最短2年間で
国家資格取得

救急救命士養成校には、4年制、3年制、そして2年制があります。同じ国家資格を取るのに、あなたならどれを選びますか?ここには国内最短の2年間で救急救命士国家資格を取得できるカリキュラムがあります。

全国屈指の
国家試験合格率

毎年高い合格率を出せるのは、実務経験豊富な専任講師による授業で、教科書だけでは学べない知識も習得できるから。国家試験合格のカギとなる状況設定問題にも強くなり、安心して国家試験に臨めます。

学生選手権
5年連続総合優勝

学生選手権は、救急救命士を養成する専門学校や大学の学生が、救命技能と知識を競い合う大会です。臨地実習や実践的なシミュレーション実習の成果を発揮し、第1回大会から5年連続で「総合優勝」を収めました。

求める人材

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

救急救命学科は、以下に示すような人材を求めています。このような学生を適正に受け入れるために、多様な入学者選抜を実施します。

  • 1. 思いやりの心をもち、積極的に行動できる人。

  • 2. 救急医療に興味があり、学びたいという意欲のある人。

  • 3. 国家資格を活かせる仕事に就きたいという目的意識のある人。

学科長からのメッセージ

国内最短の2年ながら、国家試験合格率は、毎年全国平均を上回っています。それは、実務経験豊富な専任講師の授業で、教科書だけでは学べない知識も習得できるからです。他校には無い臨地実習もあります。救急患者は小さな子どもからお年寄りまで、そして、身体だけではなく心に問題をかかえる方と様々です。保育園、老人施設、精神科病院で「患者のココロに寄り添う大切さ」を学びます。卒業生も「非常に役に立った」と評価してくれている実習です。将来どんな救急救命士になりたいですか。自分が患者になったと想像してみましょう。「患者に寄り添うココロを持った救急救命士」に対応して欲しくないですか? 私たち専任講師は、そんな救急救命士になって欲しいと願い、日々努力しています。

学科長 後藤 正和

カリキュラム

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

救急救命学科は、卒業認定・称号授与の方針に掲げた人材の養成に必要とされる教育内容・教育方法を体系的、計画的に編成し、講義、演習、実習等を適切に組み合わせた授業を開講します。

  • 1. 基礎分野では、医療従事者として必要な科学的思考力及び教養を修得します。また、多様なコミュニケーション能力、キャリアプランニング能力、協調性、積極性、自己調整力を身につけます。

  • 2. 専門基礎分野では、救急救命士に必要な基礎医学、救急医療を取り巻く現状と課題を学習します。

  • 3. 専門分野では、疾病・外傷・環境障害等による傷病者を観察・評価するための知識を修得します。また、救急救命処置を的確かつ安全に実践できる能力を身につけます。

1年次時間割(令和5年度)

時間割(前学期)
 
1 9:00~10:30 キャリアデザイン
演習Ⅰ
救命処置実習Ⅰ 心理学
医学概論
解剖生理学各論 検査診断学
2 10:40~12:10 病理学 生化学 自然科学 人間発達学
3 13:10~14:40 公衆衛生学 救命処置実習Ⅰ 解剖生理学総論 キャリアデザイン
演習Ⅰ
情報科学
4 14:50~16:20 救命処置論Ⅰ 社会保障・社会福祉論 救急・災害医学 保健体育
時間割(後学期)
 
1 9:00~10:30 キャリアデザイン
演習Ⅰ
救命処置実習Ⅱ 症候学Ⅱ
高齢者・精神医学
母性・小児医学
内科学Ⅱ
症候学Ⅲ・症候学Ⅱ
2 10:40~12:10 内科学Ⅰ 外傷医学Ⅰ 法医学・症候学Ⅲ 症候学Ⅰ・外傷医学Ⅱ
3 13:10~14:40 症候学Ⅳ
高齢者・精神医学
救命処置実習Ⅱ 内科学Ⅱ
内科学Ⅲ
外傷医学Ⅱ
症候学Ⅰ
保健体育
4 14:50~16:20 症候学Ⅴ 内科学Ⅲ
救命処置実習Ⅱ
環境障害・急性中毒学 薬理学
症候学Ⅳ
救命処置論Ⅱ

※ 時間割は、変更されることがあります。

身につく力

卒業認定・称号授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

救急救命学科は、救急救命士に必要とされる以下の知識・技術・技能や態度を身につけ、卒業に必要な単位を修得した学生に対し卒業を認定すると共に、専門士の称号を授与します。

  • 1. 人間性豊かで協調性をもち、何事にも積極的に取り組み、自ら学び続けることができる。

  • 2. 修得した専門的知識を総合して症状・徴候を評価し、必要な処置を選択できる。

  • 3. 傷病者に必要な救急救命処置を的確かつ安全に実施できる。

授業紹介

1年次:基礎から専門分野へと体系的・計画的に学ぶ

人体の構造や機能、疾患の成り立ちと回復の過程などの基礎から内科学・外科学などの専門分野まで体系的・計画的に授業します。授業は講義だけでなくグループワークや演習を組み合わせ効果的に行っています。

授業で学んだ知識をもとに市民や救急隊員レベルの処置から高度な救急救命処置(特定行為)まで体系的・計画的に実習します。傷病者に対する適切な態度と医療従事者しての自覚と責任感を高めていきます。

2年次:実践的な知識・技能や態度を身につける

1年次に学んだ知識・技術を応用し、実践的かつ総合的なシミュレーション実習や演習で学外実習(消防・病院・各施設)に備えます。学外実習では修得した知識を病院前救護において的確かつ安全に応用できる実践能力と傷病者および対象者に対する適切な態度を身につけます。

救急医や現役の救急救命士と連携し学内・外での実習を踏まえ知識・技術・技能を総括、いわゆる実習の総仕上げを行い、シミュレーション実習試験でその成果を発揮します。その後、専門基礎から専門分野の全科目を総合的に演習し知識を確実なものとします。

国家試験・就職試験対策

救急救命学科では必要な知識・技術・技能及び医療従事者としてふさわしい態度を身につけることを目的としていますので、入学直後から始まる全ての授業が国家試験・就職試験対策と考え取り組んでいます。

国家試験対策

国家試験の合格基準は、一般問題を1問1点、状況設定問題を1問2.5点としたとき、(1)、(2)全ての基準を満たす必要があります。
(1) 必修問題 80%以上(44.0点以上/ 55.0点)
(2) 通常問題 60%以上(132.0点以上/220.0点)

国家試験直前には、少なくとも(1)を90%以上、(2)を70%以上とれる力を身につけることを目標に、模擬試験と解説を繰り返し行っています。このことで、極度の緊張の中でも余裕をもって国家試験に臨むことができ、毎年多くの合格者を輩出しています。

極度の緊張のためか全員が合格できないこともあります。万が一、卒業後に再チャレンジする場合でも、合格できるまで責任をもって対策を継続しています。
※対策にかかる費用(授業料、模擬試験受験料等)は一切かかりません。

公務員試験対策

救急救命士の就職先は広がっています。

公務員を目指す学生には「キャリアデザイン演習Ⅱ」で一次試験(筆記試験)対策を行っています。試験直前には、公務員試験対策で定評のある「熊本壺渓塾」から特別講師として招き対策を強化しています。

公務員以外を目指す学生には「キャリアデザイン演習Ⅲ」で「SPI適性検査」等への対策を行っています。

どのような就職先でも面接試験は必須です。面接試験対策は、①自分自身の「魅力」を見つける、②「魅力」を相手に伝わる文章で書きだす、③模擬面接で「魅力」を伝える練習を繰り返すという3ステップで行っています。

万が一、希望の就職先に進めずに卒業しても、求人情報の提供や試験対策は継続して行っています。
また、「熊本壺渓塾(専修コース:半年間)」に進学し、9月からの採用試験に備えることもできます。
※「熊本壺渓塾(専修コース:半年間)」は、初級コース(1年間)の前期カリキュラムを効率的に利用できる消防職・公務員に就職するための専門のコースで、初級コース(1年間)より10万円安い授業料で受講できます。

卒業生コメント

救急救命学科(2011年卒)

救急の現場でかけがえのない命を救うエキスパート。

卒業生

高校生の時にテレビで見た、過酷な救急現場で活躍する救急救命士の姿に感動し、小さい頃から抱いていた「人の役に立つ仕事をしたい」という夢が目標に変わりました。高校3年生の夏に熊リハのオープンキャンパスに参加し、救急救命士を本気でめざすことができる学習環境や熱い先生方、楽しく過ごせるキャンパスの雰囲気に惹かれ入学を決意しました。
在学中は、充実したカリキュラムのもと、実践力を養うことが出来ました。臨地実習では、最前線で活躍する救急救命士の姿に直接触れ、「命を救う」という救急救命士の使命を改めて認識することができました。また、保育園や高齢者施設などでの実習を通して、幅広い年代の方とのコミュニケーション能力を身に付けることができました。実習で得た経験は、現在もさまざまな場面で活かされています。
私はいま、救急隊員として救急医療の最前線で勤務しています。救急搬送した傷病者の方やそのご家族から「ありがとう」と言っていただいた時は、人の命を預かる仕事の大切さと、やりがいを改めて感じることができます。将来は、「命を救う」という熱い気持ちをもった後輩の指導ができるよう、今後さらにスキルを磨いていきたいと思います。

熊本市消防局中央消防署 小佐井 鏡輔さん
熊本県/熊本農業高校出身

卒業生
PAGE SCROLL