一人の患者様に、最善を尽くす。柔軟な発想と、幅広い視野を持ったプロを育てる。
本学理学療法学科では、「理学療法士及び作業療法士法」に基づき、また、関連企業等と連携した実践的な教育を行っています。本学科で学ぶことにより、理学療法士として必要な知識・技術・技能及び医療従事者としてふさわしい態度を身につけることができます。
理学療法士は、ケガや病気などで身体に障害のある人に対して、座る・立つ・歩くなどの回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法*1や物理療法*2などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
*1 運動療法には有酸素運動、無酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチングなどがあり、運動を行うことで障害や疾患の症状の改善や予防を図ります。
*2 物理的なエネルギー(熱、水、光、電気、徒手)を外部から人体に応用し、痛みの緩和、循環の改善、リラクセーションの目的で使用する治療法です。
病院などの医療機関
保健所などの行政機関
老人保健施設・福祉施設
小児療育施設
医療介護関連企業
理学療法士養成校 等
真の合格力
開校以来高い国家試験合率を保持しています。これは、学生の頑張りと共に経験豊富な教員による「よくわかる授業」の賜物です。“知識や技術”の習得は“夢”の実現です。クラスメイトや教員はいつもアットホームな関係です。楽しい授業と充実の学習支援によって“合格”に導きます。
就職力
開校以来40年の歴史を積み上げ、日本でも有数の伝統校です。現在、約1,200人の先輩たちが日本のみならず世界を舞台に活躍しています(ちなみに、池田先生はイタリア留学していました!)。41年間で広がったネットワークを活かし、“就職率は40年連続100%”を維持しています。令和元年度からは、よりきめ細やかな“キャリア教育”を実施しています。
専門力
専門分野(スポーツ・整形・小児・心臓・呼吸・脳神経など)で活躍している教員7人の“魅力ある授業”と“充実した臨床実習”により“質の高い実践力”を身につけることができます。学生と教員と卒業生の信頼関係が強いこともあり、医療・保健・福祉に貢献できる“即戦力”となる理学療法士を輩出しています。
理学療法学科は、以下に示すような人材を求めています。このような学生を適正に受け入れるために、多様な入学者選抜を実施します。
1. 他者を敬い、喜びや悩みに共感できる思いやりの心をもっている人。
2. チームワークに必要な協調性と、コミュニケーション能力をもっている人。
3. 観察力をもち、自主的に問題解決できる行動力を備えている人。
日本でも有数の伝統をもつ当学科の卒業生は約1,200名、「熊リハ・ブランド」を背負って日本はもとより世界を舞台に活躍しています。活躍の場は、医療・保健・福祉・介護・スポーツ・教育及び研究等の多岐にわたる領域で、運動器、神経系、呼吸循環器、代謝性疾患などに専門化しています。最近は、介護予防やヘルスプロモーションなどの障がいのない高齢者支援へも進展しています。多職種連携のもとでは、リーダーシップを発揮し、急性期から回復期・生活期に対応しており、特にがんのリハビリテーションにおける終末期リハ等、ますます職域が拡大し社会貢献している学科です。あなたも伝統ある学科で、熊本に、日本に、世界に貢献する理学療法士になりましょう。教員全員全力で学習と生活の支援をしていきます!
学科長 福島 芳子
理学療法学科は、卒業認定・称号授与の方針に掲げた人材養成のため、教育内容・教育方法を体系的、計画的に編成し、講義・演習・実習等を適切に組み合わせた授業を以下のように開講します。
1. 基礎分野では、「社会人としての常識」や「医療人としての倫理観」の育成と、専門科目を学ぶ上で必要な基礎知識を修得します。
2. 専門基礎分野では、リハビリテーション医療へ応用するために、「人体の構造と機能及び心身の発達」「疾病と障害の成り立ち及び回復過程」「保健・医療・福祉とリハビリテーションの理念」などの幅広い知識を修得します。
3. 専門分野では、基礎知識を活用し対象者の症状について多方面から考え、安心安全な治療方法を導き出し、理学療法士に必要な専門知識、技術及び問題解決能力を修得します。
時間割(前学期) | |||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |||
1 | 9:00~10:30 | 英語 | 理学療法学概論 | 自然科学 | 運動学Ⅰ | ||
2 | 10:40~12:10 | 解剖学Ⅱ | リハビリテーション 医学概論 |
情報 コミュニケーション学Ⅰ |
保健体育 | 生理学Ⅰ | |
3 | 13:10~14:40 | 解剖学Ⅰ | 生理学Ⅰ | 理学療法学概論 | 心理学 | ||
4 | 14:50~16:20 |
時間割(後学期) | |||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |||
1 | 9:00~10:30 | 理学療法演習Ⅰ | 生理学Ⅱ | 解剖学Ⅱ | 解剖学Ⅰ | 運動療法学Ⅰ(総論) | |
2 | 10:40~12:10 | 社会福祉学 | 理学療法評価学Ⅰ | 人間発達学 | |||
3 | 13:10~14:40 | 理学療法学概論 | 教育学 | ||||
4 | 14:50~16:20 | 精神医学Ⅰ |
※ 時間割は、変更されることがあります。
理学療法学科は、理学療法士に必要とされる以下の知識・技術・技能や問題解決能力を身につけ、卒業に必要な単位を修得した学生に対し卒業を認定すると共に、高度専門士の称号を授与します。
1. 医療人としての倫理観をもち、基本的知識及び技術を修得している。
2. 対象者に共感し、その人にあった理学療法を適切に行う技能を修得している。
3. 社会のニーズに対応できる協調性と、研究及び教育活動を実践する能力を修得している。
解剖学や生理学など、人体の構造や機能といった基礎的な医学を学ぶとともに、リハビリテーションについての理解を深めます。また、病院などの臨床現場で実際の理学療法士の仕事を見学できる実習も準備しています。1年次の早い時期から将来を見据えた学習へと導きます。
2年次では理学療法士の専門領域の講義が中心となります。学内では臨床で必要となる実践的な理学療法の理論と技術を習得します。医療施設での実習では、実際に患者様と接しながら、臨床実習指導者のもとで知識や経験を積みます。
3年次の前半は長期の臨床実習が中心となります。全国の病院や施設(九州を中心に約100か所)で最先端のリハビリテーションを経験しながら、研鑽を積みます。後半は、国家試験に向けた学習が中心となります。長い歴史の中で培われた充実した支援システムのもとで国家試験の合格を目指します。
国家試験対策の学習は、1年次からの学習の積み重ねです。1年次から学習支援等を行っています。また、専任講師の各授業にも国家試験対策know-Howがちりばめられています。苦手科目に対しては適宜個別指導を行うなど理学療法学科スタッフ全員できめの細かい指導を行います。模擬試験や国家試験対策特別講義を実施し、全員合格を目指します。
動きと想いに寄り添い、「その人らしさ」と「笑顔」を取り戻す仕事です。
私は小学4年生から高校3年生まで野球に打ち込み、その中で多くの怪我を経験しました。そのたびに理学療法士の先生に支えていただき、リハビリの重要性や人との関わりの大切さを実感してきました。高校野球を引退後、進路について家族や先生と相談する中で、自然と理学療法士という職業に興味を持つようになりました。
そんな時、偶然テレビで熊リハのCMを目にし、オープンキャンパスに参加しました。実際に足を運んでみて、ここでなら自分の学びたいことを専門的かつ深く学べると確信し、志望を決めました。
熊リハでは、同じ志を持つ仲間たちと切磋琢磨しながら、専門知識が豊富な先生方の熱心なご指導のもと、4年間しっかりと基礎から学ぶことができました。また、県内外での病院実習を通して、様々な分野のリハビリテーションを経験し、臨床現場での実践力を養うことができました。
現在は急性期病院に勤務し、術前・術後の患者様の不安定な心身に寄り添いながら、安心してリハビリに取り組めるよう日々努めています。特に急性期では、症状やバイタルの変化などのリスク管理が非常に重要で、まだまだ難しさを感じる場面も多いですが、熊リハで培った知識と技術を活かし、適切なリハビリを提供できるよう心がけています。
今後も、患者様に信頼される理学療法士を目指し、日々自己研鑽に励んでまいります。
大分岡病院 池田 涼さん
熊本県/東稜高校出身
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