熊本総合医療リハビリテーション学院

交通アクセス

義肢装具学科

Prosthetics & Orthotics

より良い生活を、技術で提案する。人の心に寄り添い、ニーズを的確に読み取る技術者を育てる。

本学義肢装具学科では、「義肢装具士法」に基づき、また、関連企業等と連携した実践的な教育を行っています。本学科で学ぶことにより、義肢装具士として必要な知識・技術・技能及び医療従事者としてふさわしい態度を身につけることができます。

義肢装具学科 学科紹介ムービー

学科ムービー2021(義肢装具学科編)

学科ムービー2022(義肢装具学科編)

義肢装具学科 徹底レポート!

義肢装具学科 徹底レポート!

義肢装具士とは

義肢装具士は、医師の指示のもとに、義肢*1および装具*2の装着部位の採型ならびに義肢および装具の製作及び身体への適合を行うことを業とする医療専門職です。医師の処方に従い患者さんの採型や採寸を行い、これを元に義肢装具を製作して病院などで適合を行います。

*1 義肢とは欠損した四肢の一部の形態または機能を代償するために装着・使用する人工の手足のことです。

*2 装具とは四肢・体幹の機能障害の軽減を目的として体表に装着し、機能を補助する器具のことです。

活躍の場

  • 義肢装具製作所

  • 病院などの医療機関

  • 義肢装具関連会社

  • 義肢装具士養成校

  • 青年海外協力隊 等

学科の魅力

高い国家試験合格率

毎年高い合格率を維持しています。基礎知識・技術の習得から確実に階段を上がって行けるよう、学力に応じた細やかな学習支援を実施しています。また、最終段階では50時間以上の個別指導などを通して、一緒にゴールを目指します。

就職率100%継続中!

学科を開設して31年、これまでに約500名の義肢装具士(全国では約5,900名)を輩出し、本学科と関連事業所とのネットワークは全国に広がっています。これらの実績をもとに、100%の就職率を継続しています。

少人数クラスで
高い実践力・専門力を
獲得!

クラス25名で和気あいあいと学習します。細やかな指導のもと、義足使用者を対象にした実習などで実践力を磨きます。さらに、スポーツ義足や電動義手、3Dプリンターの活用といった最先端技術に触れる授業を通して高い専門力を養います。

求める人材

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

義肢装具学科は、以下に示すような人材を求めています。このような学生を適正に受け入れるために、多様な入学者選抜を実施します。

  • 1. 専門知識と技術を活かし、物づくりで社会貢献をしたい気持ちがある人。

  • 2. 思いやりの心を持って、人と接することができる人。

  • 3. 知的好奇心が旺盛で、問題解決のための行動力を持っている人。

学科長からのメッセージ

義肢装具学科はモノづくりを通じ医療、福祉に貢献できる人材を育てる学科です。少人数クラスできめ細やかな指導を行うことで、高い国家試験合格率と学科開設以来100%の就職率を誇っています。義肢装具士は病気や怪我、身体障がいのある方を対象に、医師の指示のもとで義肢装具の設計、製作をしていく医療専門職です。授業では人体の構造や機能といった基礎医学、病気や怪我を対象とした臨床医学、義肢装具の基礎など、幅広く様々な分野を学びます。また、実際の義足ユーザーに対する実践的実習や臨床実習で現場に必要な応用力を身につけます。モノづくりを通じて、対象となる方々の生活を支援する仕事です。義肢装具ユーザーを笑顔にできるそんな義肢装具士を一緒に目指しましょう。

学科長 本田 智裕

カリキュラム

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

義肢装具学科は、卒業認定・称号授与の方針に掲げた人材の養成に必要とされる教育内容・教育方法を体系的、計画的に編成し、講義、演習、実習等を適切に組み合わせた授業を開講します。

  • 1. 基礎分野では、教養を広め人間的成長を促す科目とともに、専門科目学習のための基礎となる自然科学について学習します。

  • 2. 専門基礎分野では、義肢装具学と関連の深い医学や工学領域について、基礎から臨床的側面まで体系的に学習し、演習科目では主体的学習を中心に理解を深めます。

  • 3. 専門分野では、義肢装具学の基礎から応用まで段階的にレベルアップを目指します。また、課題学習や実習を通して問題解決能力を身に付け、日々進歩している最新の知識・技術についても学びます。

1年次時間割(令和5年度)

時間割(前学期)
 
1 9:00~10:30 義肢装具基本工作論Ⅰ 図学・製図学 解剖学Ⅰ 社会福祉学 人間発達学
運動学Ⅱ
2 10:40~12:10 心理学
運動学Ⅰ
生理学 社会福祉学
コミュニケーション論
情報処理演習
3 13:10~14:40 義肢装具基本工作論Ⅰ 公衆衛生学
運動学Ⅱ
義肢装具基本工作論Ⅰ 義肢装具生体力学 義肢装具材料力学
4 14:50~16:20 保健体育 義肢装具学概論 運動学Ⅱ
運動学Ⅰ
時間割(後学期)
 
1 9:00~10:30 体幹装具学Ⅰ 機構学   義肢装具基本工作論Ⅱ 運動学Ⅲ
運動学Ⅳ
2 10:40~12:10 臨床心理学 英語 数理統計学
3 13:10~14:40 体幹装具学Ⅰ   運動学Ⅳ 義肢装具基本工作論Ⅱ 義肢装具材料学
4 14:50~16:20 保健体育 物理学

※ 時間割は、変更されることがあります。

身につく力

卒業認定・称号授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

義肢装具学科は、義肢装具士に必要とされる以下の知識・技術・技能や人間性を身につけ、卒業に必要な単位を修得した学生に対し卒業を認定すると共に、専門士の称号を授与します。

  • 1. 対象者の心理的・身体的・社会的側面を理解し、義肢装具を通して支援する知識と基礎的技術・技能を身に付けている。

  • 2. 対象者へ適切な義肢装具を提供するため、保健・医療・福祉の領域で他の専門職とコミュニケーションを図ることができる。

  • 3. 専門性を高めるために必要となる義肢装具の研究・開発の基本的プロセスを構築できる。

授業紹介

1年次:基礎的な義肢装具学の習得により人体の構造や機能を理解

人間的成長を促す教養科目、靭帯の構造や機能などを学ぶ基礎医学、義肢装具に関連する基礎工学を中心に学びます。また学内実習では、機械の扱い方、基本的な工作方法等の学習を行います。

2年次:臨床的な側面を捉えながらのステップアップ

義肢装具が適応となる疾患に関する理解や、臨床的な義肢装具の適合技術の習得が中心になります。学生同士や実際に義肢を装着されている方々にモデルをお願いして、採寸、採型、適合といった臨床的技術を学びます。また、学外で行う約6週間の臨床実習があり、経験豊かな義肢装具士から指導を仰ぎます。

3年次:より臨床な要素を高めた知識の習得

約7割が製作実習に当てられます。学内外の実習では、理論と実際の結びつき、技術やコミュニケーションの大切さ、思いやりの気持ちなど、リハビリテーションスタッフとしての心構えを育てます。卒業研究では義肢装具に関する研究の思考や方法を学び、同時に義肢装具士国家試験合格に向けて、総合的な学習を進めます。

国家試験対策

3年生を対象として、国家試験対策を行っています。
国家試験までに自分のノートを作成していきます。自分で辞書や文献などで調べる努力が記憶へとつながって行く、この過程が重要です。過去問題を多数解くことで、問題の傾向や重要なポイントを見つけ、また同時に試験に慣れることによって、国家試験当日も緊張することなく、実力を発揮できるようになります。
また国家試験に向けて、義肢装具士の養成校共通の模擬試験を開催しています。これにより、その年の国家試験受験予定者の中での位置づけを確認でき、国家試験に対する学習意欲の向上を目指します。

国家試験対策のタイムスケジュール

3年次

4月

国家資格と試験に関するオリエンテーション
前回(その年)の国家試験を模擬試験形式で行い、自分の実力の確認。

5~6月

臨床実習が始まる前に、国家試験の過去問題に関して問題を収集し、実習中に回答・確認できるようにする。

7~8月

過去の国家試験問題をすべて確認済みの状態を目指す。

9~12月

国家試験対策開始
さまざまな関連職種の国家試験問題を各分野に分け、これを毎週100問ずつ模擬試験形式で行います。終了した問題については、模範解答を作成すると共に、問題に関連する内容および参考文献・資料などをノートにまとめ、国家試験までに自分のノートを製作していきます。

1~2月

最終的な確認作業、全国統一模擬試験の受験、専任講師による各専門分野の講義等が行われます。

3月

国家試験

卒業生コメント

義肢装具学科(2022年卒)

卒業生

私の祖母は私が幼いころから装具を使用して生活しており、それが義肢装具士を目指すきっかけとなっています。実際に本学院のオープンキャンパスに参加し自分がオーダーメイドで製作したものが患者様にとって一生身近なものとなりその一生を最も近い立場から支えることが出来るのはとてもやりがいがある仕事だと思い、義肢装具士を目指すことを決心しました。
今は装具課に所属し、装具の製作に携わっています。患者様一人ひとり体格も違えばその時の状態、リハビリの進め方も違うため同じ装具というものは一つもなく、患者様はもちろんの事、他の医療関係者とコミュニケーションを取ることがとても重要になってきます。自分が製作したものが患者様の一部となり機能しているところや通常の日常生活への復帰に繋がると思うとやりがいを感じますし、患者様からの感謝の言葉は私の義肢装具士としての成長に大きく響くものとなっています。
義肢装具士として実際に臨床の現場に出ることで、本学院で3年間学んだことが活きていると実感します。今後も患者様一人ひとりにあった素晴らしい義肢装具が提供できるよう技術と知識に磨きをかけ、日々精進していこうと思っています。

株式会社 徳田義肢製作所 装具課 中村 多聞さん

卒業生
PAGE SCROLL